
【2021年版】今後不動産投資向けのローン金利はどうなる!?
大規模な不動産投資をすると、金融機関との付き合いはいずれ必要となります。多くの人が不動産投資ローンを利用するからです。そのローンは金利によって負担が大きく変わってきます。ときには投資決定を左右することもあるローン金利。ローン金利が現在どれくらいで、今後はどのように動いていくのかについて考えます。
目次
今後はどうなるローン金利
現在は長期的にみると、歴史的な低金利の時代にあります。不動産投資ローンも1%から2%台が当たり前の状態です。これは借りるほうからすると歓迎すべき状況ともいえます。現在のローン金利についてみていきましょう。
現在の不動産投資ローン金利
2021年3月時点の不動産投資ローン金利は以下のようになっています。この表での不動産投資ローンとは主にマンションの一室への投資に対するローン、アパートローンは一棟のアパートやマンションに投資する際のローン金利です。これをみると、不動産投資ローンでも1%台半ばから後半、アパートローンにいたっては1.0%もあります。なお融資条件については金融機関ごとに違いがあります。
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不動産投資ローン |
アパートローン |
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順位 |
金融機関名 |
金利 |
金融機関名 |
金利 |
1位 |
ソニー銀行 |
1.49%~ |
日本政策金融公庫 |
1.0%~ |
2位 |
イオン銀行 |
1.50%~ |
京都銀行 |
1.0%~ |
3位 |
東京スター銀行 |
1.55%~ |
徳島大正銀行 |
2.1%~ |
4位 |
SBJ銀行 |
1.575%~ |
オリックス銀行 |
2.3%~ |
5位 |
オリックス銀行 |
1.65%~ |
埼玉縣信用金庫 |
2.475%~ |
今後、金利は上昇するのか?
金利が上昇するかは、今後の経済情勢や新型コロナウイルス感染症の影響、オリンピック開催形態等によって変わってきます。ただ、歴史的に低金利が続いている状況を考えると、まだしばらくは低金利の状態が続く可能性があります。ただし、どこかの段階で金利は上昇する可能性は常にあるものです。
不動産投資ローンを組むなら変動金利と固定金利どっちがお得?
不動産投資ローンや住宅ローンを組む場合、変動金利とするか固定金利とするかは多くの人が悩むところです。どちらも一長一短がある変動金利と固定金利。それぞれのメリットとデメリットを整理します。
固定金利のメリット・デメリット(リスク)
固定金利のメリットは何といっても当初の金利から金利が上昇しないことです。予想外の支出がありません。反対にデメリットは低金利となってもその恩恵を受けられないことです。高いままの金利を支払い続けなければなりません。また、固定金利の期間が5年などの一定期間しかない場合にも注意が必要です。
変動金利のメリット・デメリット(リスク)
変動金利はもともとの設定金利が固定金利よりも安いことから、割安に資金調達ができます。反対に、金利が上昇を始めるとそれに連れて金利負担も大きくなっていくことがデメリットです。金利上昇が急激な場合には、資金計画にも影響を与えかねません。また、金利の変動はなかなか予想しづらいため、将来の金利負担額を予想できないこともデメリットです。
不動産投資ローンを組むならどっちがお得?
固定金利、変動金利とも一長一短あることがわかりました。金利の数字だけみると、変動金利が低いため、そちらに飛びつきたくなります。しかし、今の低金利だけを見て「とりあえず変動金利」と判断するのは危険です。金利が上昇すれば、変動金利の負担が増える場合もあります。ここからはその投資家の判断になりますが、ひたすら低い金利も求めて変動金利とするか、低金利のうちに固定金利を借りておくかの判断となるでしょう。
まとめ
不動産投資の規模が大きくなるほど、ローンは増えていくものです。それに連れてローン金利や金利負担が徐々にのしかかってきます。少額のローンであれば気にならなかったものが、段々投資判断にも影響を与えてくるのです。ローンの窓口は金融機関です。金融機関と早い段階から信頼関係を築き、より条件のよいローンを組めるようにしましょう。