
物件の構造別にみる不動産投資用物件の特徴
今回は”基礎”の内容として「物件の構造別の不動産投資の特徴」をお伝えいたします。
みなさまの中で、まだ不動産投資を始めたことがなく知識がない方、あまり調べずに購入した方など、さまざまいらっしゃるかと思いますが、是非一度確認の意味も込めて本記事をご覧いただけますと幸いです。
賃貸物件の構造は何がある?
まずはじめに、賃貸物件の構造としては、土台や柱など主な構造部材が木材でできている「木造」、鉄筋とコンクリートで構成される「RC(鉄筋コンクリート)」、鉄筋とコンクリートに加え鉄骨で構成される「SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)」があります。
※RCとSRCの間でも多少違いはありますが、ほぼ似た特徴を持つと思っていただいて間違いありません。
構造別の特徴
木造は一般住宅や賃貸アパートに多い構造で、なんといってもコストが安いというメリットがあります。建築コストが安ければ物件価格も安くなるので、高利回りになる傾向にあります。加えて、評価額も安くなるので、固定資産税も安くなります。更に、リフォームや間取り変更の自由度も高く、簡易修繕であれば安いコストで済みます。
また一般的に木造アパートは規模も小さく、設備も簡素なので、その分管理や修繕にかかる費用も安く済みます。ただし、RCやSRCに比べると耐久性や耐震性、防音性や気密性で劣ります。入居者からはやはりRC・SRCの方が人気があるため、競争力という面でも不利になりがちです。家賃はこれらの物件よりも安くせざるを得なくなります。
また、アパートには軽量鉄骨で作られた建物もあります。工期が短く建築コストは安いですが、法定耐用年数は19~27年になり、RCやSRCに比べると全体的な耐久度も劣ります。
また、下記に各構造の特徴をまとめさせていただきました。
木造物件
☑ メリット
・コストが安い
・固定資産税が安い
・修繕にかかる費用が安い
☑ デメリット
・耐久性や耐震性、防音性や気密性でRC・SRCに劣る
・RC・SRCより家賃が安くなる
RC・SRC
☑ メリット
・耐用年数が47年と長期間
・規模が大きく、資産形成が早い
・資産性が高く、融資を受けやすい
☑ デメリット
・建築費が高い
・固定資産税が高い
・解体費用が高い