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日経平均株価は不動産投資に影響するのか

株式投資と不動産投資は投資先としてよく比較されるものです。両者は投資という点でいくつかの共通点もあります。株式投資の代表的な指標である日経平均株価は不動産投資とどのような関係があるかも興味のあるところです。新型コロナウイルス感染症の影響はあったものの、ここ10年ほどはほぼ右肩上がりの日経平均株価。この日経平均株価と不動産投資との関係を探っていきます。

 

日経平均株価と不動産投資の関係は

下の表は日経平均株価とマンション価格指数の推移を表したものです。マンション価格指数は2010年の価格を100としています。日経平均株価は多少の上下動はあるものの、2013年あたりからは右肩上がりを継続中です。一方のマンション価格指数はほぼ一貫して上昇していることがわかります。

※不動産価格指数は2010年のマンション(区分所有)価格平均を100とした数値。日経平均は月末の終値を表示。

日経平均株価にやや遅れて連動する

不動産の価格は日経平均株価にやや遅れて連動していることがグラフからもわかります。日経平均株価が低迷期から上昇しだしてから、数か月後に不動産価格が上昇しているのがその証拠です。このほか、日経平均株価が大きく上下動をするたびに、その数カ月後不動産価格も連動していることが見て取れます。

連動する時期と連動しない時期がある

日経平均株価と不動産価格は多少のタイムラグがありながらも概ね連動しているといえます。ただし、中には連動していない時期があることもわかります。特に下落局面では、日経平均株価ほど不動産価格は急激には落ちていません。これは売買が素早くできる株式市場と、売買に時間がかかる不動産市場の特性を表しています。株価の下落が一時的なものであれば、不動産を売買するまでに回復してしまうのも一因です。

 

日経平均株価と不動産投資の共通要因

日経平均株価と不動産投資には共通の要因もあります。それは将来性に投資するということ。目先の価格によって上下することもあるものの、そこから回復するのは、将来的には値上がりや収益が見込めるからです。反対に将来に不安要素があると下落していきます。将来への評価は投資の大きな指標です。値上がり益や運用益の獲得を目的としている株式投資と不動産投資にはこうした共通性があります。

 

コロナ禍の日経平均株価と不動産投資

2020年は新型コロナウイルス感染症の影響は投資の世界にも及びました。日経平均株価も不動産価格も乱高下したのです。急激な下落とそれに続く上昇で右往左往した投資家もいました。2020年についていえば、日経平均株価と不動産投資市場は異なる動きをしたといえます。2020年の株式市場と不動産投資市場の総括です。

日経平均株価は2020年3月に下落後上昇

日経平均株価は2020年3月に大きく下落しました。「コロナショック」とも呼ばれる現象です。経済の停滞や景気の減速が予想されたため、大きな下落となりました。ただ、その後は景気対策やコロナ禍でもなるべく経済を循環させるような政策により、上昇基調となっています。

不動産投資は堅調が続く

不動産市場もコロナショックはありました。買い控えや物件価格の値下げも発生しています。ところがこれは一時的な現象で不動産価格が大幅に下落することはありませんでした。不動産投資市場では、目先の景気よりもアフターコロナにすでに目が向いているともいわれています。投資判断を長い期間でみるため、株式市場ほど下落をしなかったのです。

 

まとめ

同じ投資という共通性があるため、連動することもある日経平均株価と不動産投資。それでも局面次第では連動しないこともわかりました。2020年などはその好例です。比較的短期的なキャピタルゲインが目的の株式投資と、長期的な視点で投資する不動産投資では見る視点も異なってきます。それぞれの市場の特性も理解したうえで比較し、投資をしていきましょう。